作業療法科

作業療法科

  • 3年制
  • 30名

人の心に寄り添い人の喜びを糧として、
自分自身の魅力をこの仕事に活かそう

Occupational Therapy Dept.

  • 作業療法士 指定養成施設
  • 厚生労働省指定「作業療法士国家試験」(受験資格)
  • 文部科学大臣認定「職業実践専門課程」

めざせる資格

  • 作業療法士国家資格

養成する人物像

最短の3年制で社会人としての態度を身につけるため、学内の日々の取り組みとして、作業療法学生としての適切な行動をし、また、国家試験に合格する水準の知識・技術を習得するために自ら行動できる人材育成をめざします。

作業療法士とは?

人々の健康と幸福を促進するために、医療・保健・福祉・教育・職業などの領域で行われる作業(目的や価値を持つ生活行為)に焦点を当てた医療・指導・援助を行う、リハビリテーションの専門職です。主に4つの領域(身体障がい・精神障がい・発達障がい・高齢期)に分かれ活躍しています。

学科の特長

  1. 最短で作業療法士国家資格を取得できる

    本校の作業療法科は最短の3年で国家試験を受験することができます。短期間に集中して学び、作業療法士の資格を取得するため、4年制の学校と比べて、より早く現場で活躍することが可能です。

  2. 学内演習と臨床実習の組み合わせで自己認識を促す

    1年前期(9月)から、さまざまな医療・福祉の現場で臨床教育を体験することで自己認識を促します。また、臨床実習前後に客観的臨床能力試験(OSCE)を行い、総合的知識及び基本的技能・態度を備えていることを確認。その結果を臨床実習指導者と共有し、専門職としてのスキル向上を図っています。

  3. 多職種連携教育で臨床思考と実践力を養う

    専門科目を充実させ、講義のみならず演習の時間を多く設け、個々の課題改善に向けた取り組みを学生と共に行い、臨床実習への意識づけを促しています。また、多職種協働による各種演習で多職種連携教育(IPE)を実践し、多角的な視点を醸成しています。

主な仕事内容

  1. 基本的動作・能力の改善

    運動や感覚・知覚、心理や精神・認知などの心身機能の向上をめざす

  2. 社会的適応・能力の改善

    地域活動への参加、就労・就学のための訓練や指導

  3. 応用的動作・能力の改善

    食事や排泄などの身辺動作や、家事動作など日常生活で必要な活動を行えるようにする

  4. 福祉用具指導・住宅環境の整備

    福祉用具の選び方や使い方の指導、住宅改修などの提案

使用する実習設備

  • 作業療法実習室
  • 装具加工室
  • 日常動作訓練室
  • 基礎医学実習室

学びのステップ

医療人となるための基礎知識を身につけ、早期からの見学実習で作業療法士という職業をイメージする

カリキュラム

授業時間数
985時間
  • 基礎分野
    • 心理学
    • 倫理学
    • 教育学
    • 社会福祉学
    • 情報処理学
    • 工学
    • 医学英語
    • スポーツ学
    • 社会行動学
    • Basic Communication TrainingⅠ
  • 専門基礎分野
    • 解剖学Ⅰ(骨格・内臓)
    • 解剖学Ⅱ(神経・脈管)
    • 解剖学Ⅲ(筋肉)
    • 触診技術実習
    • 生理学Ⅰ
    • 生理学Ⅱ
    • 運動学
    • 人間発達学(老年医学含む)
    • 一般臨床医学
    • 病理学
    • 臨床心理学
    • 栄養学
    • 救急医学
    • リハビリテーション概論
  • 専門分野
    • 作業療法概論
    • 作業療法理論
    • 基礎作業学概論
    • 基礎作業学実習
    • 作業療法特論Ⅰ(国試対策)
    • 基礎検査測定実習
    • 日常生活活動実習Ⅰ
    • 日常生活活動実習Ⅱ
    • 見学実習

臨床実習

見学実習
9月~1月(5日間)
現場で働く作業療法士の姿を見学し、病院・施設での作業療法士の役割を学びます。患者さんへの関わりについて、具体的な評価・介入場面から理解を深めます。

より専門的な知識・技術・演習を繰り返し身につけ、病院・施設での臨床実習を通じて作業療法の実践を学ぶ

カリキュラム

授業時間数
1,220時間
  • 基礎分野
    • Basic Communication TrainingⅡ
  • 専門基礎分野
    • 生理学実習
    • 運動学実習
    • 内科学
    • 整形外科学
    • 神経内科学
    • 小児科学
    • 精神医学
    • リハビリテーション医学
    • 関連職種連携論
    • Practical Communication TrainingⅠ
  • 専門分野
    • 作業療法特論Ⅱ
    • 作業療法管理学Ⅰ(リスク管理・職業倫理)
    • 作業療法評価学概論
    • 身体機能作業療法評価学Ⅰ(中枢)
    • 身体機能作業療法評価学Ⅱ(整形)
    • 身体機能作業療法評価学Ⅲ(内部)
    • 高次脳機能作業療法評価学
    • 精神機能作業療法評価学
    • 発達過程作業療法評価学
    • 高齢期作業療法評価学
    • 身体機能作業療法評価学演習
    • 高次脳機能作業療法評価学演習
    • 精神機能作業療法評価学演習
    • 発達過程作業療法評価学演習
    • 高齢期作業療法評価学演習
    • MTDLP
    • 身体機能作業療法治療学Ⅰ(中枢)
    • 身体機能作業療法治療学Ⅱ(整形)
    • 身体機能作業療法治療学Ⅲ(内部)
    • 高次脳機能作業療法治療学
    • 精神機能作業療法治療学
    • 発達過程作業療法治療学
    • 高齢期作業療法治療学
    • 仕事関連活動実習
    • 余暇関連活動実習
    • 代償学Ⅰ(スプリント・自助具)
    • 臨床実習Ⅰ

臨床実習

臨床実習Ⅰ
1月~2月(20日間)+学内演習5日間
作業療法士が働く各領域において、役割を認識し、作業療法士の患者さんへの関わりを模倣しながら具体的な評価・介入場面について、その方法を理解していきます。

長期の臨床実習を経て、作業療法の実践的技術・技能・態度を修得し、総合力を養う

カリキュラム

授業時間数
1,045時間
  • 専門基礎分野
    • 薬理学
    • 画像診断学
    • 公衆衛生学
    • 予防医学
    • Practical Communication TrainingⅡ
  • 専門分野
    • 作業療法研究法
    • 作業療法特論Ⅲ
    • 作業療法管理学Ⅱ(職業管理)
    • 代償学Ⅱ(義肢)
    • 代償学Ⅲ(住環境・福祉用具)
    • 地域作業療法学
    • 地域作業療法学演習
    • 就労支援関連法規論
    • 臨床実習Ⅱ
    • 臨地実習

臨床実習

臨床実習Ⅱ
①5月~7月(40日間) ②8月~10月(40日間)+学内演習10日間
臨床実習指導者の指導、監督のもとに作業療法を実践し、その意味を理解します。自ら行動し、患者さんの治療効果を検証できるように学びます。
臨地実習
11月(5日間)
地域作業療法分野において、対象者を「生活する人」として見据え、対象者の生活を連続しているものとして理解します。また、「生活行為向上マネジメント」を活用し、対象者の生活上の課題や将来的に困難となることが予測される課題について、その要因を分析し、多職種との連携や地域の社会資源の活用法などについて理解します。

注目の科目

基礎検査測定実習

作業療法分野における測定・評価方法を正しく理解し、実施できることを目標とします。また、患者さんに接する際の礼節や立ち位置の構えなども見学・模倣・実施と段階づけて学びます。

作業療法管理学Ⅰ・Ⅱ

作業療法士の倫理綱領の内容を理解し、医療専門職としてとるべき行動の在り方を考察できるようにします。また、リハビリテーションにおける管理・運営実践を正しく理解し、キャリアデザイン構築のための情報収集についても学習します。

Practical Communication 
TrainingⅠ・Ⅱ

自己のコミュニケーション特性が他者に与える影響について認識したうえで修正点を考察し、行動変容が行えるようにします。また、患者さんと双方向の会話ができ、必要な情報を引き出せるようにします。

学びの特色

中学生の職業体験学習に、学生が貢献!!

「仙台自分づくり教育」の一環として、医療や福祉に興味のある中学生に来校いただき、職場体験をしてもらいました。学生と中学生との交流の場面では、学生が進路を決定したきっかけについて語ったりすることで、自身の職業観や将来のキャリア形成について改めて整理できるきっかけとなりました。

国家試験対策

  • ポートフォリオなどの学習方法を提示することで、課題・スケジュール管理を促す

  • 作業療法特論Ⅰにて 生物学の基礎を学習し、 基礎3科目(解剖学・生理学・運動学)をフォロー

  • 作業療法特論Ⅱでの 基礎3科目の復習を中心とし、 外部模試も取り入れ基礎学力を高める

  • 作業療法特論Ⅲにて、基礎3科目と専門科目(疾患・評価・治療)を繋げた学習と理解を促す

時間割

1年次例
1
09:00~10:30
病理学 医学英語 解剖学Ⅰ 心理学 人間発達学
2
10:45~12:15
運動学 社会行動学 リハビリテーション概論 栄養学 一般臨床医学
昼休憩 12:15~13:15
3
13:15~14:45
論理学 日常生活活動実習Ⅰ 作業療法概論 工学
4
15:00~16:30
基礎作業学概論 生理学Ⅰ スポーツ学 触診技術実習
5
16:45~17:30
HR

実習体験

  • 作業療法科
  • Y.M.さん
  • 福島県
    田村高校出身身
実習場所
病院、精神科病院、介護老人保健施設

さまざまな領域で実習させていただいたことで作業療法士の職域の広さを知り改めてこの職業を選んで良かったと思いました

精神科病院での治療実習では、担当の患者さんの評価・治療を実施し、病気だけではなく「その人らしさ」に焦点を当てコミュニケーションを取ることを意識しました。患者さんから「あなたがいるから頑張れる」と言われた時は嬉しかったですね。実習を通し、地域の方へ向けた介護予防などの取り組みに魅力を感じたので、将来は作業療法士として地域に貢献していきたいです。

One day

  • 作業療法科
  • 1年
  • I.H.さん
  • 青森県
    十和田工業高校出身

見学実習や日々の学習を通して自分のめざす作業療法士像を見つけていきたいです!

作業療法士をめざそうと思ったきっかけは何ですか?
作業療法士は身体面だけでなく、精神面も支えることができると知り、たくさんの人の心の支えになることができる作業療法士に魅力を感じました。
本校へ進学を決めた理由を教えてください。
オープンキャンパスに参加した時に、実際の授業で使用している測定機器を触らせて貰ったり、模擬授業を受けることができたりと、内容が充実していたことに好感を持ちました。
進学して良かったことは何ですか?
勉強量は多いですが、その分内容も濃く、学んだことが実習に繋がっていくことを実感できた所です。

東北保健医療のココがおすすめ!

学生食堂   

ワンコインでボリュームのある昼食が食べられるし、メニューも豊富にあります。

Question for teacher!

作業療法士の仕事の魅力とは何ですか?
対象者さんとの関わりから、「大切にしていること(作業)」や「もう一度、再開したいこと」を丁寧に聞き取り、生活再建に向けた支援を一緒に取り組めることが魅力です。 また、生活は十人十色のため、作業療法の手段も「対象者さんに合わせて(only one)」の内容を考えて実践できることです。
学生たちに学んでほしいことは何ですか?
3年間の学びで「人間力」を高めてもらいたいと思います。「何事も熱意をもって懸命に考える」ことの大切さを、日々の生活や各講義で伝えるようにしています。これからも「卒業後、一緒に働きたい」人材を育成したく、学生と共に歩み続けたいと思います。
  • 作業療法科
  • 藤井 貴
    先生

就職のアレコレ

卒業後の進路
総合病院・大学病院、精神・神経科病院、診療所(クリニック)、介護老人保健施設、一般病院、教育・行政機関、肢体不自由児施設、訪問看護ステーション、リハビリテーションセンター、心身障がい児・者施設、デイサービス など

就職実績2021年度〜2023年度

病院
  • 旭川医科大学病院(北海道)
  • 高橋病院(北海道)
  • 西堀病院(北海道)
  • 中通リハビリテーション病院(秋田県)
  • 川久保病院(岩手県)
  • 総合花巻病院(岩手県)
  • 美希病院(岩手県)
  • 葵会仙台病院(宮城県)
  • 石巻健育会病院(宮城県)
  • 石巻赤十字病院(宮城県)
  • 石巻ロイヤル病院(宮城県)
  • 石橋病院(宮城県)
  • 泉病院(宮城県)
  • イムス明理会仙台総合病院(宮城県)
  • 川崎こころ病院(宮城県)
  • 気仙沼市立病院(宮城県)
  • 広南病院(宮城県)
  • こだまホスピタル(宮城県)
  • 坂病院(宮城県)
  • 仙台リハビリテーション病院(宮城県)
  • 内科佐藤病院(宮城県)
  • 長町病院(宮城県)
  • 西仙台病院(宮城県)
  • 古川星陵病院(宮城県)
  • 松田病院(宮城県)
  • 南浜中央病院(宮城県)
  • みやぎ県南中核病院(宮城県)
  • 庄内余目病院(山形県)
  • 山形ロイヤル病院(山形県)
  • 会津中央病院(福島県)
  • あづま脳神経外科病院(福島県)
  • 太田綜合病院(福島県)
  • 総合南東北病院(福島県)
  • 福島県総合療育センター(福島県)
  • 南東北福島病院(福島県)
  • AOI国際病院(神奈川県)
  • 三愛病院(埼玉県)
  • TMGあさか医療センター(埼玉県)
  • 原田病院(埼玉県)
  • 竹川病院(東京都)
  • 東京西徳洲会病院(東京都)
  • 平成扇病院(東京都)
  • 緑成会病院(東京都)
  • 千葉・柏リハビリテーション病院(千葉県)
  • AOI国際病院(神奈川県)
介護老人保健施設
  • 介護老人保健施設 アルパイン川崎(宮城県)
  • 介護老人保健施設 ファンコート泉(宮城県)
  • 介護老人保健施設 仙台青葉ロイヤルケアセンター(宮城県)
医療福祉関連企業
  • (株)エムズ(宮城県)
診療所
  • 南秋田整形外科医院(秋田県)

作業療法士求人数2023年度

  • 求人数

    1,564

  • 求人倍率

    65.1

卒業生インタビュー

利用者さんの"やってみたい・できるようになりたい"を実現出来た時にやりがいを感じます

現在の主な業務は、利用者さんへのリハビリを中心に、カルテ記入、計画書作成、多職種との情報共有、カンファレンス参加、委員会や内部研修への参加等です。リハビリを提供する時は、さまざまな情報から利用者さんの生活歴を想像する事を心がけています。利用者さんの生活歴をより深く考え考察し、望んでいる事を提供できるようになる事が今の目標です。経験を積み重ね、将来的には訪問リハやデイケア等の、より生活に直結する場所で働きたいと思っています。

作業療法士
菊池 咲凪さん
勤務先
介護老人保健施設 仙台青葉ロイヤルケアセンター

2024年3月卒業|岩手県/花巻南高校出身

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